こんにちは。
おかめです。
今回のブログもお題から。
お題:今週のお題「好きな小説」
読書は好きで、小説も実用書も図鑑も写真集も色々と読むのですが
今回は好きな小説ということで私がこの2年程で読んでよかった小説をご紹介♪
一作品目:パラソルでパラシュート /一穂ミチ
「できること、やりたいこと」何もない――。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。
大阪が舞台ですので、大阪の土地名・大阪弁(風)が出てくるのですが
テンポがよく、お笑いが題材の一つなので、まるでコントを見ているよう。
主人公と芸人の最初の出会いとその日、そしてそこから流れるように関わり広がっていく彼らの人間関係が、奇妙で面白くそして切ない。
ハッピーエンドとは言い切れない、でも決してバッドではなく、これは一つの幸せの形なのかもしれない……
ありがちな関係の落ち着きだとは思うけれど、それでも彼らの過ごす空間や人としての奥行やプライドや足搔きが、ありがちという表現ではもったいない。
掴みどころのない気持ちが渦巻いた小説。
二作品目:神に愛されていた / 木爾チレン
女にだけわかる、狂気。
過剰な嫉妬は、やがて強大な殺意へ…。
若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った――。
やがて三十年の時が経ち、冴理のもとに、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
「私には書く権利がないの」そう断る冴理に、
「それは三十年前——白川天音先生が亡くなったことに関係があるのでしょうか」編集者は問う。
「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」
――そして、この時を待っていたというように、冴理は語り始める。
高校文芸部の後輩、白川天音が「天才小説家」として目の前に現れてから、
全ての運命の歯車が狂ってしまった過去と、その真実を……。
希望と絶望、 羨望と嫉妬……
これは、ふたりの女性作家が、才能を強く信じて生きた物語。
これはね~面白かった。
才能ある女二人の作家の物語。
二人の作家の作家人生が交錯しあうのだけど
女なら共感しやすい感情が渦巻く渦巻く。もうね昼ドラで実写化してほしい。笑
話を読み進めるにつれ、だんだんと交錯しあう二人の作家人生のからくりが見えてくる。
それが知りたくて夢中で読んだ一冊。
最後、読み終えてから本を閉じ、作品のタイトル「神に愛されていた」に鳥肌がたつ。
もう一度読み返したい作品。
三作品目:星の王子様
これは子供の時から何度も何度も読み返している、言わずと知れた超有名な物語。
もう、どこが好き!とか、こんな本です!と紹介なんてしない。笑
子どもの時に読んだ感想と、大人になってからの感想が違っていて
子どもの時は星の王子さまの冒険に一緒にわくわくしていたはずなのに
大人になってから映る星の王子さまの世界は、ただただ切ない。
一年に一度、冬になると温かな珈琲とお菓子を用意して、一気に読みたくなる本。
他にもいろいろとおすすめはありますが
ちょっと眠くなってきたので……寝ようと思います。
ちなみに四作品目をお伝えするとすれば
BUTTER / 柚木麻子
でした。
どんな女だって自分を許していいし
大切にされることを要求して構わないはずなのに
たったそれだけの事が、本当に難しい世の中だ。
この文が、グッと来てから、集中して読みました。
なかなか時間がかかったので、改めて読み直したい作品です。
ではお昼寝するね。
おかめ



